大雪連峰・旭岳 2011・9・27(火) |
私は真ん中の24日に大雪連峰の旭岳に。
高速を飛ばして片道約3時間。しかも日帰りの強行軍でした。
と言っても、何のことはない車で到着したところからロープウェーを利用。
100人乗りのゴンドラに乗って約10分。終着駅は5合目の姿見の池駅。
頂上は雲が掛かっていたものの、まあまあの日和。
平年より3日早い初冠雪を迎えたばかりの旭岳。
何せ標高2291メートルは北海道での最高峰。
どれほど寒いことかと厚手のコートに手袋も用意。登山靴もしっかり装備。
ところがお笑い下さい。山頂を仰ぎながらおじけがついてきてしまいました。
結局のところ約1.7kmの姿見散策コースを廻ったのみ。
それでもゆっくりと時間を掛けて堪能しました。
▼歩き始めて先ず目に入ってきたのは「エゾオヤマリンドウ」
これほど美しいリンドウの群生を見たのは初めてのこと。
▼更に登った散策路周辺は丁度草紅葉の季節。
赤色はチングルマの葉。花後の綿毛も既に終わり、その葉はご覧のような錦色。
▼また常緑の小低木「シラタマノキ」は白い実を付けています。
この白い実は食べるとサロメチールの匂いがするそうですよ。
▼次の色づいた葉は?
これは多分「イワブクロ」の花の葉かも知れません。
以前夏に訪れたときこの辺に群生して咲いていましたから。
▼森林限界を超えるといずれも地を這うような小低木が山肌を覆います。
苔のように地肌に貼りついているこれらが全て木なのです。
高山植物であれば当たり前のこととは言え何とも不思議で魅力的。
これでも高山という条件下で可能な限り大きくなっているのでしょうね。
高さ5センチ前後のツガザクラが幹を分岐しながら地表を覆い広がっています。
そのなかの赤い実はアカモノ(イワハゼ)でしょうか。
やはりここは天空の花園であることを実感してしまいそう。
アイヌ人による昔からの言い伝えのように、ここは「カムイミンタラ」。
つまり神々の遊ぶ庭なのでしょう。
また高山には植物だけではなく動物も。
そして私達が今回一番に楽しみにしていたことは、
北海道の高山にのみ繁殖している野鳥「ギンザンマシコ」に出会うこと。
▼第3展望台にて眼下に広がるハイマツ林を睨めっこしながら彼らを待ちます。
やや暫くしてやっと数羽の飛び立つ姿を確認。
ところがすぐにハイマツの枝の中に隠れてしまい、その姿を追いかけることに必死。
それでも双眼鏡越しに幾組かの番の姿を何度も見ることが出来ました。
今回こうして旭岳まで来た甲斐があったものです。大いに感激。
▼ちなみに、その第3展望台を上から見下ろした画像です。なかなか壮大でしょう。
▼また次はハイマツの「まつぽっくり」です。
ところどころにこうして固まってありました。
これはシマリスが運んだものか、それともホシガラスが犯人か?
いずれにしても、この「まつぽっくり」は、ギンザンマシコやシマリス、そしてホシガラスの大切な食料。高山に生息する彼らの命の糧となるものです。
今回の記事はもっと早くアップしたかったのですが、
どうしたことか自分のブログにどうしてもログインが出来ない状態が続いていました。
何があったのかさっぱり見当が付かないまま、日付が変わった途端に解消。
いやはやすっかり慌ててしまいました。
初冠雪の尾根良いですね、リンドウも色が濃いですよね。我が家も紅葉探しに何処かでかける予定なんですが、どうなるか?
わたしもテレビで旭岳の初冠雪を見ましたよ。
秋を飛び越して冬になるのは早すぎですね。
とはいえ壮大な景色が色づいてきれいです。♪
モグラはいないけどシマリス・・かわいいでしょうね。^^
大雪連峰は日本で一番雪解けが遅く、そして紅葉が真っ先に訪れる。
ですから咲き急ぐ高山植物は一瞬のうちに輝くのだと思います。
それも10月下旬には本格的な雪景色だそうですよ。
リンドウは本当に綺麗でした。
そちらはやっと秋日和なのでしょうね。
さあ、紅葉狩りの行き先は?私も楽しみにしていますよ。
テレビでの旭岳放映は私は見逃していました。
でもお天気状況を睨んでチャンスを狙っていました。
そして行ってやっぱり良かった。
実際に自分の眼でみると尚さらですもの。
遠いのが難点ですが・・・行きは私が運転、帰りは夫が・・・
旭岳の雪質はスノーパウダーの最高なもの。
けれどもこれからの本格的な冬は厳しさそのものだろうと思います。
ここで過ごす生き物たちは、遅い春まで深い深い眠りにつくことになります。
そう、シマリスも穴の中で冬眠です。
ネズミはいるのかな?ネズミほど小さなナキウサギはいますが(笑)
足には自信があったので、残念な事をしたと思っています。
白玉の実がサロメチールの味がするとか、懐かしい名前です。
ひなげしさんもお若いときには山歩きのチャンスがあったのですね。
でも日常はなかなか忙しいですから、山歩きの時間は取れないものですね。
私もこのように出歩くことは自分の時間が出来てからです。
もっと若い内に経験しておきたかったものですが、
若いときは諸々のことで忙しくそれどころではありませんでした。
「サロメチール」って私も懐かしく思います~(笑)
高木のない山ならではの風景、
雄大で深呼吸したくなります。
山ガール達も闊歩してたのですね^^
シラタマノキ可愛らしいですけど
花を食するのですか?
秋の景色はあっという間、鳥や小動物たちも
餌の確保に懸命ですね。
旭岳の山頂の気温は朝で0度とか。
これでは初冠雪も解けないでしょうね。でも雄大な自然そのものでした。
シラタマノキの花はドウダカツツジの花と似た可愛い壷状のもの。
白い実となって初めてサロメチールの香りが。
葉や実には薬効があるのでしょうが、植物保護のため自然のものは鑑賞だけ。
シマリスは冬眠を前にひっきりなしに動いていました。