介護付老人施設 2013・10・28(月) |
ひょんなことから私を頼りにするようになった遠縁の独居老婦人。
今年6月下旬に救急車で病院に搬送されて以来、
身寄りがない為、病院の手続きや支払い等を含めて色々なことを手伝っています。
2ケ所の入院を通して医師からは、一人暮らしは無理との烙印を押されてしまいました。
そこで終の棲家として選択せざるを得なかったのが、哀しいかな老人ホーム。
幸いにもある程度の所持金があったので、介護付有料老人ホームに入居することに。
そこは要支援・要介護の人を対象とした施設。
一般のMSのようにマイルームの個室があり、3度の食事は全員が食堂で。
また入所3人に1人の介護スタッフがいるので、日常の入浴・食事などの介添えや
更に薬の管理を含めた健康管理などもして下さいます。
あとは本人がこの環境に馴染むことが出来さえすれば、老後は安心の筈です。
≪7月に咲いていたバラ・マダムヴィオレ≫
そしていよいよ11月始めには、入院先から直行してこの施設での生活が始まります。
何せ本人はずっと入院中なので、自宅の整理も私の仕事。
役所などの手続きも終えて、昨日は施設へ身の回りのものも運び込む作業も。
運送して下さった赤帽さんのお話では、最近はこうした老人ホームへの引越しが急増とのこと。夫々の理由もあるのでしょうが、これは少子化・高齢化社会そのものの姿のような気がします。
1週間に一度は入院先に出向き声を掛けるようにしていますが、
私が病院に顔を出す日には、朝から廊下の窓にへばり付いて待っているそうです。
そして私の顔を見るやいなや涙をポロポロ。
きっといつも不安と淋しさでいっぱいなのだと思います。
と言っても私もフルタイムの仕事持ち。
おまけに庭仕事も加わっていますから多忙な毎日。
ついつい家族には、何で私が?と不満のひとつも出てしまいます。
そんなとき娘の言葉は、
「お手伝い出来るという事は幸せな証拠。自分で出来ない人の方が辛くて悲しい筈。
ボランティアと考えて続けることで、自分も人間としての徳が上がるかもよ~」
成程ね~!娘に勇気づけられました。
娘さんの仰る事、ごもっとも!
でも、自分の親の世話もなかなか出来ない人が沢山いる中、
遠縁とはいえ他人様のお世話ができるksさんは、
本当にご立派で、尊敬します。
ご自分の体調を崩されませんよう、ご自愛下さいませ。
相手は88歳の高齢者といえども頭はまだしっかり。
それだけに助けられますが足腰がおぼつかない。
2年前に何でも器用にやりこなすご主人に先立たれ途方にくれていました。
頼る伴侶がいなくなった絶望感は計り知れないものがありますね。
そこに今度は自分の体調が思わしくなくなる。
私は義親の介護を通して、老いの悲しさを十分に見てきたので
その辺の苦しさが痛いように分る気がするのです。
老いていくことは本当に大変なこと。
ましてや独居老人ともなれば想像を絶するものだと思います。
手を差し伸べることは元気な者の当然の義務かも知れませんね。
本当に先に逝った方が楽かも知れませんね。悲しいけれど。
当人は子供がいなく一人暮らしは慣れているとはいえ、
隔離されたような自宅での生活は危険そのもの。
今度は大勢の人達の顔を見ながらの生活になるので良いかな。
あとは要所要所で私が見守ってあげられたらと考えています。
今回の一連のお手伝いを通して思ったことは、
加齢とともに自分の身の回りもスリム化しなければ~!
私にしても家の中には不要な雑多なものが多すぎる。
日頃から整理整頓をしておくと残された者も楽でしょうから。
確かにお手伝いする身としては忙しい思いですが、
逆にそのお手伝いを通して教えられることは沢山あるものです。
庭の冬支度はそれなりに少しずつやっています。
庭も生きているようなものだから黙ってはいられないしね。
まあ、どうにかなるでしょう~(笑)