再び奈良記の続きです |
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2016年 12月 25日
今回は東大寺・興福寺近辺を予定としていたので、宿泊は近鉄奈良駅のすぐ近く。 そこで奈良二日目は、先ず東大寺・戒壇堂からスタートです。 天平塑像の傑作である四天王像は何度でもお会いしたくなるほど素晴らしいので またもや大層楽しみに訪れました。結果的に今回も大満足。 大仏殿南大門を潜り抜け戒壇堂に行くべく横道に入ると、そこは静けさそのもの。 ここでは鹿せんべいを渡す人もいなく、鹿たちがのんびりと横たわっていました。 また、ふと遠くを眺めるとたわわに実をつけた柿の木が。 しだれ柿とでも言うのでしょうか。 北海道育ちの私は柿の木が珍しく、こうして見掛けると嬉しくなってしまうのです。 でも、この辺り、鳥が沢山飛んでいたにも関わらず、実は獲られずのまま。 渋いのかなあ~? 更に見掛けたのは、東大寺七重の塔の基壇。こちらは西塔。 大きな土俵のようなものがそうです。 実は前日に東塔基壇の方を確認したばかり。 いずれも焼失のため今はありませんが、創建当時は100mほどの高さだったらしい。 かなり離れている東塔・西塔の位置関係を考えると、 東大寺の大きさに今更ながら感じ入ってしまいます。 また東塔に関しては再建が計画され、そのための発掘調査が進み 平成33年には基壇の整備に入るそうです。 将来的に両塔が完成した際には、東大寺の景観もがらりと変わるでしょうね。 境内にあるトイレはいずれも寺院風。 私は使用しませんでしたが、中は和式なのかな?それとも様式かな? いま考えると入ってみると良かった~! 夫が大仏様を大好きだというので、本殿である金堂・大仏殿にも行きました。 圧倒されるような大仏様の大きさに魅かれるのだそうです。 一方私は大仏殿の前にある「金銅八角灯篭」の方が好き。 なにしろ大仏開眼当時の貴重な遺品ですから。 両面開き扉には雲中を走り降りる獅子が描かれ。 また他の羽目板には音声菩薩像が。 いずれも全面は斜め格子の透かし彫り。 特に音声菩薩がわずかに身をひねり、 天衣をひるがしている様が楽し気でのびやか。 ただこの音声菩薩の羽目板一枚が昭和37年に盗難に遭ったそうです。 幸い戻ったものの破損してしまったため、この1枚はレプリカ。 破損した本物は、今回「東大寺ミュージアム」で観ることが出来ました。 そして金堂前の参道の石畳。 中央の青味がかった石が仏教生誕地「インド」産。 その右隣が中国産、韓国産と続き、斜め格子になっているのが日本産。 これは仏教の伝播ルートを表しているのだそうです。 そして次に向かったところが「東大寺ミュージアム」。 写真は建物の前にあった大きな看板を写したもの。 私達は初の訪問ですが、なかなか良かった。 特にこの写真の両端の日光菩薩・月光菩薩は素晴らしいものでした。 これも天平の塑像ですが、優しい眼差しと楚々とした姿は 奈良の仏像のなかではベストテンに入るほどの人気らしい。 ただ、私は日光・月光両菩薩は薬師如来の脇侍として捉えていましたが、 この月光菩薩の衣の下には鎧を着用してありました。 そのことから考えると、もしかしたら帝釈天なのでは?と疑問が・・・ そうなると向かって右側は梵天かも知れない・・などと。 そしてもうひとつ。 これら両菩薩は、平成23年東大寺ミュージアムの開設に伴い、 法華堂(三月堂)より迎えられた経過があります。 つまりそれまでは法華堂の本尊である不空羂索観音立像の脇侍として配されていた訳です。 ところが、法華堂の内陣の仏像たちの組み合わせは何かしらすっきりせず。 幾多の戦禍を受けた東大寺ですから、残った仏像の移動は当然当たり前。 そこで作品の特徴や中国などの作風と照らし合わせたながら、 多くの研究者たちの調査が加わり、 かっての法華堂には本尊羂索観音立像・この日光、月光両菩薩・執金剛神立像 そして今は戒壇堂にある四天王が一遇をなしていたのでは?なる説が有力らしい。 私も日頃からそのように思っていましたが、 東大寺ミュージアムに掲げられていた説明文を読み、やっぱりと納得。 そうなると、本来の法華堂は天平の傑作ばかりが集合した物凄い空間ということですね。 このあと更に奈良の町を歩きましたが、そのときの様子は次回に。 正直言って年の瀬が押し迫ってきたので焦り気味ですが~(笑)
by ks-226
| 2016-12-25 16:57
| 古都・歴史
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