初めての探鳥会 2006・11・5 |
連休最後の日は、札幌市内にある「西岡公園」に出掛けてきました。
ここは、かって旧陸軍がつくった水道施設で、いまは西岡水源池の名で自然のままの姿が残され、市民の憩いの場所となっている公園です。
北海道一のトンボの生息地でもあり、また夏の一時期にはエゾヘイケボタルも見られるなど四季を通して植物、昆虫、野鳥などの自然観察会が頻繁に行われているところでもあります。今日は日本野鳥の会による定例探鳥会があり、はなをと二人初めて参加させていただきました。晩秋の佇まいの公園入り口で、まずエゾリスが出迎えてくれました。
朝から小雨が降るなか、繰り返し聞こえてくる遠雷を耳にしながら、池の周りの自然道を野鳥を探しながら歩きます。
湿った落ち葉を踏みしめながら歩いていると、小さな「冬尺蛾(フユシャクガ)」が無数に舞っています。冬にだけ現れるこの蛾の成虫は口が退化し、そのため水分も取らず、また勿論餌も取らず、ただ交尾のためだけに2週間ほど生き続けるのだそうです。
儚い生命の代名詞のような昆虫です。動き回っているので写真は撮れませんでした。
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次の写真は池の様子です。
さて目的の野鳥ですが、初心者の私達を案内して下さったベテランの野鳥の会会員の方の耳は、さすが素晴らしいものです。鳥の微かな囀りを聞くだけで、その名前が明確に分かり、木立ちの中の鳥の姿を素早く見つけることが出来るのですね。お陰で次第に自然のなかの鳥たちの世界に引き込まれてしまいました。残念なことは、高い梢の先にいる彼らをデジカメなどで写せる訳がなく、鳥の写真が1枚もないことです。
見かけた鳥は、ジョウビタキ、カイツブリ、マヒワ、ヤマガラ、コガモ、カケス、アオジ、ゴジュウカラ、ミソサザイ、キバシリ、ツグミ(群れ)その他20数種類。
探鳥の踏み入る辺り秋時雨 はなを
そうそう、水辺の鴨たちの写真だけは撮ることができました。
今日の探鳥会の経験をとおして思うことは、この歳にしてやっと感動の眼を持つことの大事さに気づいたような気がすることです。いままでは、ただただ齢を重ねてきただけで無頓着ばかりだったようです。さて、これからは胸をときめかすことに、もっとチャレンジ出来たらと思います。
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