群生するツリフネソウ 2008・9・16(火) |
今日の最高気温も26・6度。居残りを決めたかの夏の暑さと、秋の涼しさとがっぷり四つに組んだまま動かずといったところでしょうか。この気候は北国にとっては有難いものですが、朝夕の涼しさだけは間違いなく暦どおりです。
そのような季節の変わり目に、今年もまた咲いていた「ツリフネソウ」。
≪ツリフネソウ科・ツリフネソウ属・西ヒマラヤ原産の一年草≫
独特の花の形が帆掛け舟をつっているように見えるため漢字にすると「釣船草」。
近くのアパートの裏側の半日陰のスペースに一面に群生しています。
熟した実は触ると種子が弾け飛び、その領地を広げますから群生する訳です。
先日アップしたトマムでの「キツリフネソウ」の記事にも書きましたが、このツリフネソウ科の花の形は、マルハナバチを誘い込むために進化したと言われています。花の後ろには長い管があり、そこに蜜を貯めています。その奥深い部分の蜜を吸うためには舌が長いマルハナバチでなければ届きません。そこで両者の密接な共生関係が存在することになります。
ところが、最近はルール違反のハチが現れ、彼は蜜のある後ろの部分を突き破りちゃっかり泥棒してしまう不届き千万な行為をするとか。どうもそれは昨今問題視されている外来種の「セイヨウオオマルハナバチ」のようです。このハチは短い口吻しか持ちませんから苦肉の策なのでしょうが、自然界の泥棒であることには間違いはなさそうです。
そこで、その「セイヨウオオマルハナバチ」です。
次の写真は私の目の前でダリアの花の蜜を吸っている彼の姿です。
お尻の白が特徴です。
温室トマトなどの受粉に使用されるため輸入されたものの、最近各地で温室から逃げ出し急激に野生化しているとか。在来種のハチの生態系に影響を与えるため特定外来生物に指定され様々の規制を受けるようになりました。
それにしても我が家の庭にまでやってくる「セイヨウオオマルハナバチ」は、確実に勢力拡大を図っているのですね。虫たちも生きるために大変なのでしょうが、こんど見掛けた際には確実に捕獲しなければならないようです。
お尻の白い蜂さんは
人間の勝手で 日本に連れられてきて・・
逃げ出したら 逮捕状 可哀想・・ですね・・
ツリフネソウはラン科を思わせる優雅さで、とても雑草とは思えません。
札幌では群生している箇所が結構あるようです。
はい、ハチの逆襲に遭わないよう気をつけますね(笑)
以前、山に行って車の中にハチを連れ込んでしまった苦い経験があります。
そのときは勿論刺されて大変な痛さを味わいましたよ~。
このツリフネソウは我が家の門を出て4~5メートルのところに
拡がっています。毎年咲くのを楽しみにしています。
どういう訳か札幌にはよく見られます。
ただ本来のツリフネソウは蜜を入れる管がくるっと丸まっている筈
なのですが、これはその管が伸びたままです。ちょっと不思議です。