禁断の花・ナガミヒナゲシ 2011・6・2(木) |
息子のお嫁さんの体調が悪く、1週間ほど手伝いのため上京していたときのこと。
道路脇一帯に鮮やかなオレンジ色のケシのような花が咲き誇っていました。
北海道では見掛けない美しい花。私は暫し見とれた後その種を持ち帰って来たのです。
帰宅してからパラパラと庭に撒いたものの、その後忘れていました。
それが今年になって発芽し開花。
▼名前は「ナガミヒナゲシ」≪長実雛芥子≫
▼蕾の様子も可愛らしい。
▼また葉はこのような形。
▼ところが地中海沿岸を原産地とするこの美しい花は、いま最も懸念され駆除が必要な外来植物と言います。ひとつの実には1500個ほどの種が付き、その繁殖力は凄まじく、十分に生態系を狂わせる存在とも。
しかも見つけた際には即通報するように呼び掛けている自治体もあるようです。
ああ、私は何ということを~!
極悪犯のように睨まれている種を私は北海道に上陸させてしまったのです。
折角気に入った花を自分の庭に再現したものの、泣く泣く自分の手で摘み取ることに。
悲しいけれど仕方ありませんね。
かくしてこの花とはあまりにも短い付き合いで終ってしまいました。
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▼さて、次の写真はパーゴラの柱に取り付けてある鳥の餌台。
既に人工の鳥が止まっていますが、本物の雀や四十雀などもときおりやって来ます。
▼その野鳥からプレゼントされたであろう?「ノビネチドリ」が今年も開花。
年々株が大きくなり、今年に至ってはひとつの株から5本の花芽が付きました。
この花を庭で初めて確認したのは、今から丁度3年前のことでした。
当時は山野草がいつの間に我が家の庭に?とびっくりするばかり。
ただただ不思議に思ったものでした。
それでも今ではすっかり庭に馴染んでくれたようです。これからも宜しくね。
スケッチブック、ナガミヒナゲシの実、水性ペン。 道端を賑わわせたナガミヒナゲシもそろそろおわり。もうすっかり実になっている。花の咲き終えたあとを改めてよく見てみると、キレイな米印になっている。こんな感じ。 よってこんなふうにしてみました。ユニオンジャックみたいに。 と、いう具合にいじっていたら、ぽろりと中からケシの粒が!! 中にぎっしり詰まっているんだ。 これ、食べられるのかなぁ(すぐ食おうとする)。... more
こちらではもうすっかり季節の景色となりました。
外来生物と目の仇にされるものも増えてきました。
そう言われれば納得できるのですが、
ながめて美しいものは、なぜ?とつい感じます。
こちらは、これでもかこれでもかというぐらいの雨です。
これから北海道の気候を思い切り羨む季節がやってきます。
あまりにも、そこらじゅうに綺麗なお花を咲かせ、
また、それが毎年の恒例でしたので、私はただ綺麗だな~としか思っていませんでした。
そんな事情をかかえたお花だったのですね。
生態系まで変えると言われれば、仕方のないことですね・・・。
可愛い餌台♪ オブジェにとどまらず、ちゃんと鳥さんがやってきて来て、嬉しい限りですね^^
植物に限らず生物一般に関する外来種の問題は多々あるようです。
けれども今回のナガミヒナゲシに関してはアヘンの心配もない種でもあり、
また可憐な花の姿は日陰を作る訳でもありません。
道路脇で風に身を任せて揺れる様子はただ綺麗なだけでした。
それが生態系を狂わす外来植物として駆除が叫ばれ、
その分布状況から北海道への上陸はまだごくごく僅かとか。
これでは北海道へ持ち込んだ張本人が私となれば大変です。
可憐な花を手放すのは本当に残念ですが致し方ありません。
それにしても以前にるなさんが書かれていたように、
子孫繁栄を計るための見事なまでの知恵を重ねた実の構造には脱帽ですね。
やはりkazeさんの周りにも咲いていますか。
群生している様子はイングリッシュガーデンのようでもあったのでは?
私が最初に見たときは北海道では見掛けない花だったので
北国ではてっきり育たない花と思いました。
けれどもそれはまだ北海道に上陸していなかっただけのようでした。
考えてみると花には何の罪もないのに外来と言うだけで駆除される運命。
何かとても複雑な気持ちです。
ナガミヒナゲシ、指定外来種だったのですねぇ。道端にふつうに咲いているので思ってもみませんでした。
以前この花で遊んだことがあるので、トラックバックさせていただきました。
初めまして。そしてようこそいらっしゃいませ。
トラックバックは大歓迎です。
この「ナガミヒナゲシ」はアルカリ性を好むため舗装道路の近くに出るようです。
私のところでもレンガに沿って発芽しました。
今回泣く泣く全部引っこ抜きましたが、華奢に見える茎はかなり頑丈でした。
実際に手に触れると、さすが外来植物であると感じ入りました。
ノビネチドリですか・・エビネみたいですね
それから オレンジのナガミヒナゲシですか
北海道には無かったですか えらいこっちゃですね・・
ほんまに はびこってます・・・・
北海道以外では当たり前の花だったのですね。
背丈も小ぶりで邪魔にならない手頃な花と思いますが、
ただ繁殖力が凄まじいようですね。
押し花にはどうですか?
また花茎の強靭さはノラニンジンのそれと似ていると思いました。
私もあざみさんのエビネを拝見してノビネチドリと似ていると思っていました。
もっとも同じラン科の山野草ですから似ているのかも知れませんね。
ナガミヒナゲシの北海道上陸は時間の問題でしょうか。
車のタイヤにくっついて来ることもあるでしょうし・・・その他諸々。
あの宇宙的な数の種の広がりを阻止することは無理かも。
迎えたいような、そうでもないような複雑な気持ちの私です。
ひなげし。よく電信柱の近くで咲いています。アルカリ性を好むのですか?
とはいえどこでもオーケーっぽいですよね
私は庭でこの子を見かけると抜かなくちゃと焦ります。
でも外来種もほっておくと意外とそんなにははびこれないものだとも聞いたことあります
鳥の運んでくるかわいいお花もあればいろいろですね。一生懸命生きてるのですものね
地球にとっては人間が一番はびこって困る生き物では?
ふふ、確かにそうですね。
勝手気ままな人間ほど蔓延っていますね。
自分の気に入らないものは法律を作ってまでも防除するなど~!
「地球 の為に」を大義名分としていながら紛争は絶えない現状。
そしてナガミヒナゲシは横浜でも~!
もう立派に自分の景観を作りあげているのですね。
知らぬは北海道ばかりだったようです。
でも考えようには大したものです。
そのタフさ加減は見習わなければね~(笑)