古書を手にして |
正味二日間だけの滞在でしたが、帰札してからも奈良のことが頭から離れず。
相変わらず、それらに関する本ばかり読んでいます。
主に謎に包まれた法隆寺、更に偶像化された聖徳太子のこと。
作られた歴史はどのように?等々、解決のない疑問は膨れ上がるばかりです。
通説ばかりをひたすら教えられた教科書の歴史。
いま思うと、あんなに一生懸命に暗記するんじゃなかった~!
▼と言う訳で、相変わらず奈良に関する本が増えています。
書店でも「奈良」の文字に引き込まれ、思わず手に取ってしまう程。
次の司馬遼太郎の「奈良散歩」も関西出身の彼らしく、
身近な古都のあれこれを書き連ねているところが面白い。
▼そして、ネットでもその癖が。
次は昭和18年発刊の「奈良百題」高田十郎著 青山出版社
夫が面白そうだと言ってネット注文したもの。
とにかく古い。ページを開くとシミだらけ。
なお且つ外れている頁も多々。
しかも見開き表紙の文字は、右から始まっている。これだけでも古い。
それだけではありません。
中を読むと、「そうであろう・・」が「さうであろう・・」と。
それでも、昔の本だから読みづらいかな?
と心配したけれど案外字が大きく読み易い。
これなら読めそうです。
ただ驚いたことは、末尾に記載されている価格。
定価 4円80銭
特別行為税相当額 0円30銭
合計 5円10銭
昭和18年当時の通貨は、こんなものだったのか~!
へぇ~そんなんだ~!なにしろ戦時中のことだからねぇ~!
などと遠い昔を想像しながら、
ところで、この本の価格は幾らだったの~?と、夫に尋ねてみました。
そして夫の返事に驚きました。
何と、このボロボロの本が、送料込みで4208円とのこと。
それは、古いものは古書扱いとなって高価格になるとのことです。
それにしてもね~!
私なら古本扱いの本を注文する際は、10円、100円の世界なのに。
さすが本には目がない夫は、本にだけは太っ腹です~(笑)
その辺は、やっぱり男性と女性の違いかしら(笑)
でも、そこから色んな夢が広がったり、
思い出が蘇ったり・・・
を思えば、良いお買い物だったのでしょうね^^
私だったら多少興味を持っても価格を知ったら買わないかも~(笑)
夫がちょっと散歩に行ってくる~と出掛けるのはいつも本屋。
そして必ず本を何冊かお持ち帰り。
もっとも小説が多いですが・・・
昨今はネットでも簡単に購入出来てしまうので、
本買いも更に拍車がかかってしまいます。
それにしても日本の古代史は文献がないだけに難しい。
私たちの会話もガーデニングの話には乘ってこない夫。
けれども歴史の話になると延々と~!
まるで解決のつかないことなのに~(笑)
古い本であっても、今はネットで探すことは可能なのですね。
この本はきっと名の通った書籍でもあり、
また著者もそれなりの人であったのでは~?と想像しています。
なので、現在の価格もそのようなことが反映しているのでしょうね。
私が随分高い本ね~!と言うと、
夫は私が喜ぶと思って注文した~!ですって~(笑)