宮島沼のマガン 2008・4・14(月) |
昨夕は憧れの「マガン」を眺めるため、美唄市の宮島沼を目指してまっしぐらでした。
実は雪解けが始まったころから、このマガンのことがいつも頭にありました。
そして飛来数が多くなった頃を見計らっての決行でした。札幌から国道275号線を目的地に向かってひた走ると、フロントガラスからはトビが低く旋回する姿や白鳥が群れをなして飛ぶ光景が目に入り、もうすっかり鳥モードです。
薄暗くなり始めた宮島沼に着くと、あたりの田んぼで落ち籾などを食べながら一日を過ごし終えたマガンたちのねぐら入りが始まっているところでした。
シベリアから越冬のために日本に渡ってきたマガンは、雪の緩む春のころ再びシベリアに戻ります。目的地までの4000キロの距離を時速100キロの速さで移動するとか。
その長い移動の中継地となるのがこの宮島沼であり、ほとんどのマガンがここに集結すると言われています。
マガンというと「鍵になり竿になり」の隊列を組むことはあまりにも有名なことですが、その群れが真上を飛ぶとき「クッハハン」「クッハハン」と鳴き交わす声までが聞こえます。
家族単位で行動する彼らは、絶えず仲間を気遣い合図を送っているようです。
そして沼の上空にかかるとその声は一段と大きくなり、今度は隊列を解き体をヒラヒラと回しながら舞い下りて来ます。いわゆる落雁と言われるものです。
やがて夕闇も迫ってくると、四方八方の空からマガンが次々と湧き出るように沼をめがけて飛んで来ます。それにしても薄暗い空を覆い尽くすほどの群れの姿には圧巻のひと言です。それを見上げる人々からは声にならない感動に満ちた息づかいばかりが洩れてくる程です。ちなみにこの日のカウント数は5万4000羽だったそうです。
警戒心の強い彼らは、外敵から身を守るため沼の中央に寄り添うように集まります。
それでも暫くは悲哀の情を漂わせた雁の鳴き声は止まることなく、私たちも離れがたい思いで一杯でした。結局駐車場を出たのは一番最後となりました。
宮島の沼はまんまる鳥帰る はなを
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応援してくださった方、有難うございます。
やはりスケールが違いますね。
この隊列はちゃんと意味があるといいますね。
お互いを労わりあうコミュニケーションは
人間も見習わなくてはと思います。
素晴らしい風景を見せていただきました。
編隊を組むときの先頭は、一番経験のある男親であるとか
いえいえ雌であるとか様々のことを耳にしますが、
実際はどうなのでしょうね。
いずれにしても、翼を動かすことによって後に続く仲間の
負担を軽くしているようです。
「ニルスのふしぎな旅」を思い起しましたよ♪
渡り鳥は遺伝的に渡りの習性が組み込まれているそうですが、
それでも長い距離の飛行はドラマチックです~!
太陽の光や星の位置、地磁気を感知して、大体の方向を知るようです。
ですから、鳥も人間もみな地球の仲間同士ですね♪
私たちがマガンに会いに行くのはいつも夕方ですが、
まだ薄暗い朝もやのなか、万を越したマガンたちが
一斉に力強い羽音とともに沼を飛び立つときこそ壮観とのことです。
帰りに立ち寄ったセンターの方から、次回は是非早朝にいらして
下さい!と強く勧められました。この時期ですと午時4前半頃とか~!
それと、確かに「ラクガン」のお菓子がありますね。
これは「落雁」の字で良いと思いますよ。
マガンたちは、この時期に周辺の田んぼの落ち籾を食べ
エネルギーを蓄えています。
今まで農家は秋の収穫後の稲藁などを春まで置いておき
マガンが食べたあと野焼きで処分していました。
ところが、昨今のオゾン層を破壊するダイオキシンのことから
野焼きは禁止となり秋の収穫後にゴミとして即処分してしまうのだそうです。
必然的にマガンの餌はなくなる訳です。
色々と困った問題もあるようですよ。
何とか地球を含めて、全てにとって良くなるような
方法があると良いのですが・・