ろうそく出せ~♪ 2008・8・7(木) |
この七夕には昔から面白い行事があります。北海道も広いため地域によって形は色々と違うようですが、私が住む札幌では子供たちがグループを作って各家庭を廻り、玄関先で歌いながら「ろうそく(今は菓子)」を所望するのです。昔であれば玄関の戸をガラッと開け、今であればピンポーンとチャイムを鳴らしてからその場面は始まります。
「♪~ろうそく出せ~出せよ~! 出さないとかっちゃくぞ(引っ掻くと言う意)、おまけに喰い付くぞ~♪」
迎える側でも、にこにこと笑顔でその歌を聞いています。でも、考えてみると何とも恐ろしい言葉の歌詞ですね。一方、子供の方もリズムカルに歌いながらも、凄みをきかせながら歌う演技力のある子もいます。
≪ベロニカ・ヘイデカインド≫
私の子供がまだ幼かった○○年以上も前の頃は、子供たちは浴衣を着て手に提灯をぶら下げて歩きました。ろうそくの灯った提灯を片手にですから、当然静かにそろそろと歩いたものです。ところが今は違います。普段着のままで靴はスニーカー。リュックを背に、あるいは大きな袋を携えて疾風のごとく移動しています。そして、昔のようにろうそくを貰うのではなく、ほとんどが菓子類。持参の袋はゲットした菓子を入れるためのものです。
≪遅咲きギボウシの最後の花です≫
玄関を訪れる子供の様子も千差万別。
今日の最初は、小学4、5年生と思われる男の子3人組。チャイムを鳴らしインターホーン越しに「七夕で伺いました。歌っても良いでしょうか?」と、丁寧な挨拶。
戸を開けてあげると、東海林太郎のごとくに直立不動で歌い始める。さすがにハモッてはいませんでしたが、すこぶる真面目な歌いぶり。
「お近くなの?」と尋ねてみると、「いえ、近くという訳ではありませんがお邪魔に来ました」と大人のような返事。差し出したお菓子にも丁寧にお礼を言われ、いやはやびっくりしました。
そして、二番目の来訪者は小学低学年の7人グループの女の子。
歌も終わらないうちに、私が用意して持っていたお菓子を勝手に取り袋に詰める。しかも、自分には妹や弟がいるのでその分も欲しいと言う。外の門のあたりには親らしき数人の大人が待ち受けていましたが。
その後も何組もの歌い手さんの訪問を受けましたが、悲しいかな年々その数は減る一方です。ここにも少子化の波が押し寄せているのでしょうか。
其の甥は隣の友達を訪ねる時も、名前を名乗り、「○○ちゃんいらっしゃいますか」と言っていると聞いた事があります。其の甥も2人の子の親になりました。
親が付いていて、礼儀の全く無い子供。いろいろですね。
ギボウシの花の雌しべの曲線に見とれます。
子供は親の背中を見て育つと言いますから、その甥子さんの二人の
お子さん達も自然と礼儀を身につけたことでしょうね。
天真爛漫の子も愛らしいものですが、肝心なときにきちんとした躾を受けた
子は見ていても気持ちが良いですね♪
楽しそう・・で いいなあ~です
こちらでも そんな 行事があれば 喜んで お菓子をいっぱい
用意するのになあ~~です ヽ(^o^)丿
テレビでも放映されていましたか!
北海道で育った私は、この行事が日本全国どこででもあると思っていました。
北海道限定と知ったのは随分あとのことでした。
毎年、足りなくならないようお菓子を沢山用意しますよ♪
実は私も恥ずかしがりやの内気な子でした~(ホント)
でも、あの頃の私は何処に行ったの?と、思う今の私です(笑)
七夕には、柳の枝に願いを込めた短冊をぶら下げる光景もある筈ですが、
これは最近見かけなくなりました。
どの子も「ロウソク出せ~!」に邁進している子ばかりです。